2018年6月22日から2020年12月31日まで試行実施されていた「KOBE電子図書館」がリニューアルし、2021年1月5日より本格的な実施がスタートしました。
試行期間中のサービス運営会社は「Rakuten OverDrive」でしたが、リニューアル後は「株式会社図書館流通センター」に変わりました。
新しい電子図書館のURLはhttps://www.d-library.jp/kobe/g0101/top/です。
ロゴマークも変更になったよ
こちらは以前のロゴマーク
このサービスの特徴
- 24時間いつでも電子書籍を借りられる
- ネット環境さえあれば、いつでもどこでも読める
- 貸出期限が終了すれば自動返却される
- 読みたい書籍が貸出中のときは予約ができる
- 手持ちのスマホ・タブレット・PCで利用できる
- 専用アプリのインストールも不要
- 書籍のダウンロードも不要
- 日本語の読み上げ音声を聞けるコンテンツもある
オンラインで漫画や雑誌などの電子書籍を購入し、スマホやタブレットで読むのと同じ感覚です。
違う点は、
- 専用のアプリが不要
- 書籍のダウンロードが不要
ってところ。
書籍のダウンロードができないので、常にネット接続が必要になります。
公共図書館のサービスなので、もちろん貸出は無料です。
それでは、どのようなサービスなのか詳しくみていきましょう。
「KOBE電子図書館」の目的
2020年度の新学習指導要領の実施に先行して、2018年度から移行措置期間として新しい英語の授業がスタートします。
現在5・6年生では必修となっている「外国語活動」が前倒しされ、3・4年生の必修となります。5・6年生では「英語」が科目として追加され、成績として評価されるようになります。
ただし、すべての学校で同一の内容が行われるのではなく、自治体や学校によって取り組み方は異なります。
神戸市では、2011年度より小学校5・6年生に年間35時間の「外国語活動」が導入されており、3・4年生についても総合的な学習の時間として年間10時間程度の英語活動を独自に行っています。
このように、小学校での英語教育が本格化するにあたって、家庭でも英語に親しむ機会を持てるようにすることと、図書館を利用する方のさらなる利便性を向上する目的で、2018年6月に試行的に導入されることになり、2021年1月本格実施がスタートしました。
約2,500冊の電子書籍からスタート
約2,500冊からスタート
サービス開始時は、約2,500冊からスタート。2021年3月末には約3,500冊になる予定。
電子図書館のイメージ
神戸市から発表されているスタート当初の内訳は次のとおり。順次、増えていく予定です。
- 小説・エッセイ 400冊
- 料理本・健康関連等の実用書 1,000冊
- 絵本・子供向け読み物 600冊
- 青空文庫(著作権切れ書籍) 500冊
神戸市の図書館カードがあれば利用できる
電子図書館が試行的に運営されているときは、専用のIDとパスワードが必要でしたが、本格的な運営後は神戸市立図書館の図書カード(有効期限内のもの)を持っていればログインができるようになりました。
図書館カードの発行方法
神戸市立図書館カード見本
図書館カードの発行は、神戸市立図書館の窓口のみで行っています(本人確認が必要なため)。
自分が住んでいる地域の図書館だけでなく、職場や学校の近くにある図書館でも発行ができますよ。
新しく図書館カードを作る
初めて図書館カードを作るには、各神戸市立図書館の置かれている「貸出券申込書」に必要事項を記入し、窓口で申し込み手続きを行います。
神戸市に隣接する市町(芦屋市・西宮市・宝塚市・三田市・明石市・三木市・稲美町・淡路市)に在住の方も神戸市立図書館カードの発行ができます!
注意点
・本人のみ申し込みができる。
・中学生以上の方は、神戸市内在住・在勤・在学を証明できる証明書が必要。
→ 運転免許証・健康保険証・学生証・マイナンバーカード(通知カードは不可)など
・小学生以下の場合は、本人に保護者が付き添って申し込みをする。
図書館カード発行時に絶対に申し込むべきサービスが「K-libネット」!
「K-libネット」は、神戸市立の図書館がネットワークで結ばれており、24時間いつでも好きなときに(毎週金曜午前1時~6時は除く)、蔵書の検索や予約ができるサービスです。
受け取る図書館も選べるよ!
【関連記事】 >>>「K-libネット」の申し込みをする方法
更新(有効期限切れ)をする
更新手続きは、有効期限の月1日からできます。(2021年6月30日までなら、2021年6月1日から手続き可能)
新規と同じように「貸出券申込書」を記入し提出します。注意点は「新しく図書館カードを作る」ときと同じです。
再発行をする
紛失届け出から1週間が経過していれば、再発行手続きができます。
新規と同じように「貸出券申込書」を記入し提出します。注意点は「新しく図書館カードを作る」ときと同じです。
ログインIDとパスワードは自動的に付与される
神戸電子図書館へログインするためのIDとパスワードは、図書館カードを持っていれば自動的に付与されます。
新規に図書館カードを発行した場合は、カード発行日の翌日正午以降にログインできるようになります。
- 利用者ID・・・図書館カード番号
- 初期パスワード・・・西暦の生まれた年 + 図書館カード番号の下4桁
例えば、図書館カード番号がP012345678、2000年生まれの方の場合、
利用者IDは「P012345678」、初期パスワードは「20005678」となります。ちなみに利用者IDの「P」は大文字で入力しないとログインできません。
初めてログインすると初期パスワードの変更画面が表示されるので、独自パスワードを設定します。
電子図書館を利用できる機器を用意する
スマホ、タブレット、パソコンなど。
動作環境
<Windows(PC)>
OS:Windows10 / 8.1
ブラウザ:Microsoft Edge 最新バージョン / Internet Explorer 11 / Chrome 最新バージョン
※WindowsでのSafariは動作保証外。
<Mac(PC)>
OS:Mac OS X 10.11以降
ブラウザ:Safari 9以降
※「プライベートブラウズ」が設定されている場合は閲覧できない。(「プライベートブラウズ」が設定されているとブラウザーメニュー枠がグレーで表示される。)
<iOS(iPad / iPhone)>
OS:iOS 9以降
ブラウザ:Safari 9以降
※「プライベートブラウズ」が設定されている場合は閲覧できない。(「プライベートブラウズ」が設定されているとブラウザーメニュー枠がグレーで表示される。)
<Android>
OS:Android 4.1以降
ブラウザ:Google Chrome 31 以降 / 端末搭載標準ブラウザ
※動作検証はXperia Z1 f SO-02F、Nexus7で実施しているそうです。
神戸電子図書館のルール
貸出できる冊数
一度に借りることができるのは、2点まで。
貸出期間と返却、延長について
貸出期間は14日間。期限を過ぎると自動的に返却になります。期限内であっても「返すボタン」からすぐに返却可能。
次に予約している方がいなければ、1回のみ14日間、延長することができます。
予約
予約は1点まで。取り置き期間は7日間。取り置き期間を過ぎるとキャンセル扱いになります。
予約していた書籍の準備ができた際の通知機能はありません。
こまめにログインして確認しましょう。
(参考)テスト運営時と変わったところ
- 図書館カードで利用できる
- 貸し出し:3点から2点に変更
- 予約:3点から1点に変更
- 予約本の準備ができたときのメール通知機能なし。
(参考)株式会社図書館流通センターの電子図書館サービス
神戸電子図書館の運営には、株式会社図書館流通センターのサービスが利用されています。
2021年1月現在、123自治体で導入されています。
【関連外部サイト】TRC図書館流通センター 導入事例
あとがき
約2年間の試行期間を経て、神戸電子図書館が本格的にスタートしました。
電子図書館のよいところは、「ネット環境があれば、いつでもどこでも好きなときに本を借りられる」ということ。
また、公共図書館のサービスなので、借りるのはもちろん無料! とてもありがたいサービスです。
小さな子供がいると、外に行くのはなかなか大変なので本当に便利なサービスだと思います。
本格的にスタートしたばかりで、提供されている冊数は少なめですが、試行時と同じようにどんどん増えていくことでしょう。楽しみです。
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