どうも、こはるです。
先日、コーナンで購入した「インテックスサンシェードプール」。これは、買って正解でした。
やっぱ、屋根付き最高～！ って大声で叫びたいくらいです。
子どもはプールが大好きなので、時間を決めても絶対にあがりません！ 手や足の指がブヨブヨにふやけても上がりません！ 唇がむらさき色になってもあがりません！ そんな生き物です。
必ず、長時間付き合わされます（息子よ、上から目線の母を許したまえ）。
でもプールに屋根があれば、日陰ができ熱中症対策にもなります。直射日光も避けられ暑さがしのげます。オススメですよ。
そんな話はさておき、今回はプールの箱に貼ってあったシール「非フタル酸系可塑剤」が気になったので調べてみました。
フタル酸系可塑剤ってなあに？
名前だけ見てたらコテコテの化学薬品って印象ですよね。「非」って付いていることから憶測すると、「フタル酸系可塑剤」っていうのが【悪】っぽいですよね。
それよりもまず、日常的に目にすることのない漢字「可塑剤」、読めますか？
私は読めませんでした。読めないので漢字変換もできず、「非フタル酸」で検索して、やっと読み方がわかるようになりました。
「可塑剤」は「かそざい」と読みます。
可塑剤（かそざい）とは
可塑剤とは、ある材料に柔軟性を与えたり（やわらくするってこと）、加工しやすくするために添加される物質のことをいいます。
可塑剤は主に「塩化ビニル」を中心としたプラスチックを柔らかくするために使用されます。一般的にエステルと呼ばれる「酸」と「アルコール」から合成される化合物です。
主に使用される「酸」には「フタル酸」「トリメリット酸」「アジピン酸」などがあり、アルコールには「オクタノール」「ノナノール」「高級混合アルコール」などがあります。これらの「酸」と「アルコール」を組み合わせることで、様々な可塑剤が作られるのです。
参照サイト：株式会社 ジェイ・プラス 「可塑剤とは」
フタル酸とは
フタル酸とは、フタル酸エステル類のことで、低コスト、耐久性、長寿命などの利点も多く、プラスチック製品の柔軟性を高めるための可塑剤として使用されています。
しかし、ヒトへの有害性の懸念、とくに乳幼児への毒性が懸念されることから、1990年代からヨーロッパ、アメリカ、日本で使用に関する規制が設けられるようになりました。（フタル酸エステルは生殖系への影響などの疑いがある）
日本国内では、フタル酸エステル類は「食品衛生法」によって規制され、外国においても玩具を中心に規制が設けられています。
なぜ乳幼児？ なぜ食品衛生法？
可塑剤の用途は、接着剤、塗料、シーリング剤、フィルムなど様々です。
なぜ乳幼児なのかというと、赤ちゃんが使うおもちゃって、「口に入れる」「なめる」ことが前提ですよね。口に入れないでと言ったところで無理な話です。おしゃぶりや、ソフトビニールのお人形（押さえたら音がピーピー鳴ったりする玩具とか、ぷにぷにした感触の玩具です）の柔らかさには可塑剤が使用されています。
口に入れることで、可塑剤が溶け出し、口から摂取してしまう恐れがあるということです。そのため「食品衛生法」で規制がされているのです。
非フタル酸系可塑剤の表示
塩化ビニル樹脂については、フタル酸エステル類を使用している場合は、「塩化ビニル樹脂」「PVC」と表示することが義務付けられています。
その中で、「非フタル酸系可塑剤使用」という表示ができるのは、6種類のフタル酸エステル類について、検査で不使用が確認されるとともに、製品のPVCに含まれる物質の種類を自社で把握し、フタル酸系の可塑剤が一切使用されていないことが確認された場合に使うことができます。とうことは、表示があればまず安全ということですね。
（参考）6種類のフタル酸エステル類
「フタル酸ビス（2-エチルヘキシル）」「フタル酸ジイソノニル」「フタル酸ジブチル」「フタル酸ブチルベンジル」「フタル酸ジイソデシル」「フタル酸ジ-ｎ-オクチル」
参考サイト
まとめ
「非フタル酸系可塑剤使用」という表示があれば、安全基準をクリアしているということになります。ひとまず安心ということがわかりました。調べてみないとわからないものです。
乳幼児の玩具には規制がありますが、ママやパパの持ち物で、子どもが口に入れそうなものはありませんか？ 例えば、スマホのストラップ、スマホカバー、キーホルダーとか、こういうのって口に入れますよね。一度、素材を気にしてみるのもいいかもしれませんね。
少し難しいテーマを取り上げてみました。お疲れさまでした。
コーナンで購入したインテックス屋根付きプールを実際に使ってみた感想【空気入れ編】